「何をしたいか分からない」そんな大学生の悩みを聞く『駆け込み相談室』
インタビュー
18年2月07日
今回は、将来の進路に悩む大学生の相談・サポートを行う学生団体『駆け込み相談室』をご紹介いたします。自分が本当にしたい事は何だろう…向いている仕事が分からない…そんな学生にどうアドバイスするのか。お二人から話を伺いました。
【参加してくださった方】
『駆け込み相談室』代表 吉田爽さん(立命館大学2年生)
同設立者 成瀬圭さん(関西医療大学→現在・個人事業経営)
『駆け込み相談室』の活動内容
活動頻度やメンバーは
(吉田)現在、メンバーは立命館・同志社・近大生など4名。近々もう1名増える予定です。活動は、毎週水曜日にコワーキングスペースを借りて相談会を実施。FBやツイッター、WEBサイトから相談会の広報を行っています。
どんな悩みを抱えた方が相談に来られますか?
(吉田)まず多いのが「自分に自信がない」「したい事が分からない」また、反対に「したい事が多すぎて絞れない」という方もいます。他にも「興味のある分野が、実際の仕事にどう結びつくのか分からない」といった悩みや、これが一番難しいのですが「何が悩みなのかも分からない…でも、何となく不安がある」という大学生も実は多いんです。
そんな方々に、どうアドバイスをされているんでしょうか
(吉田)基本的に、私たちが何かを教えるというよりは、答えは実はその方の中にあると考えています。その答えを見つけるために、例えば「したい事が分からない」方には、幼少期から得意だったこと、ほめられた事などを一つひとつ書き出し、その方の得意分野や価値観を浮き彫りにするプロセスを踏みます。反対に「したい事が多すぎる」方には、それぞれのしたい事を深堀りしています。そうした悩みにきちんと対応するため、心理カウンセリングやコーチングの資格を取得し、専用シートも準備しています。
アドバイスを受けられた学生さんの反応は
(吉田)毎回アンケートを取り、結果を確認しています。「したい事が見つかりスッキリした」声もあれば、「まだまだしたい事が分からない」という声もあります。でも、それでいいと思うんです。大切なのは、不安から一歩踏み出して自分自身で考えたり、行動してみること。私たちがそのきっかけになれば嬉しいですね。
設立者の成瀬(左)と現代表の吉田(右)
『駆け込み相談室』を始めたきっかけ
この学生団体を立ち上げた思いを聞かせて下さい
(成瀬)立ち上げた理由は、自分自身の失敗体験から。僕は元々、医療系大学に進み、接骨院の開業を目指していました。しかし、業界の実際を目の当たりにする中で、想いと現実とのギャップに悩むようになり・・・「僕の夢って本当に接骨院なのかな…?」と夢を失い、大学も辞めてしまったんです。
その時、上手くいかなかったのはなぜでしょうか
(成瀬)振り返ってみると失敗の原因は「自分の経験の中だけで目標を立てていた」ためでした。圧倒的に情報量が少ない、狭い世界で将来を決めていたんです。あの時、もっと色んな話を聞いていたら、こんな失敗は回避できていたのかも知れません。人生は一度きり、時間は限られています。同じ世代の大学生や、後輩たちに僕と同じ失敗をして欲しくない。そんな思いで『駆け込み相談室』を始めました。
これから『駆け込み相談室』をどうしていきたいですか
(吉田)成瀬が2017年春に設立してから、私を含め、思いに共感して参加してくれるメンバーが少しずつ増えてきました。今後もっと多くの悩みを解決するために、メンバー100人の組織を目指しています。規模が大きくなれば効率化や収益化が必要になってきます。ゆくゆくはたくさんの大学生が相談・交流ができるカフェを開き、誰もがふらっと寄れて、気軽に相談できる、そんな場を作っていきたいですね。
『駆け込み相談室』に相談を希望される方は
まずはWEBからご予約下さい
日時:毎週水曜日、夜19時〜など(時間は週により変わります・詳しくは予約時に)
場所:心斎橋 コワーキングスペースJoin(心斎橋7番出口より徒歩1分)
定員:3名 ※場所代として600円のみ頂いています
http://kakekomisodan.pagedemo.co/