「本を出したい!」そんな学生の夢を叶えたい!学生の、学生による、学生のための「出版甲子園」に直球インタビュー!
インタビュー
17年11月13日
出版甲子園とは、学生の、学生による、学生のための出版企画コンペティションです。
「本を出版したい!」という学生の夢を叶えるべく活動している「出版甲子園実行委員会」の清水さんに、お話をお伺いしました。
●どういった活動をされていますか?
清水さん:出版甲子園は、学生の「本にしたい」企画を実際に出版して本屋さんに並ぶまでをサポートする活動を行っています。いわば出版プロデューサーのようなことをしていますね。
●なるほど!それでは、具体的にどんなことをされているのかお伺いしたいと思います。
清水さん:大きく分けると、①企画を集める ②企画を審査する ③編集者の方からオファーをいただく ④企画を出版までサポートする、の4つの活動があります。
まず、企画を集めることですが、毎年全国の学生から企画を募集しています。例年4月頃から6月下旬までが募集期間です。集めた企画は実行委員が3度の審査を行い、上位の数企画まで絞ります。
2次審査以降は、担当者とよばれる実行委員がサポートに付き、企画のブラッシュアップを行います。
最後の審査の場となるのが、毎年11月に行われる決勝大会です。決勝大会の審査員は、実際に現場で活躍されているプロの編集者と書店員の方々で、プロの目線からこの企画が本にできるかどうかを判断してもらっています。
審査員の目に留まった企画は実際に出版されていきます。出版までの執筆や出版後の販促活動も実行委員が一緒にサポートして行います。今までに、33冊の既刊が出版甲子園を通して世に出されました。
●今までに33冊もの既刊が世に出されているのですね!!
ありがとうございます。
それでは、他の学生団体と違った点はありますか?
清水さん:そうですね、全国唯一の商業出版サークルなので、やっぱり実際に全国の書店に並ぶ本作りに携われるのが一番の魅力だと思います。自分の担当した本が書店で平積みになっていると感動しますね。
あと、出版業界で活躍されている審査員の方とお話ししたり、出版社の内側を見ることができる機会があるのも珍しいのではないでしょうか。
●確かに、自分の担当した本が書店で平積みになっていると感動しますね!!
ちなみに出版甲子園の活動に対するこだわりなどはありますか?
清水さん:折角世に出すのですから、質の高い企画にしたいとは思っています。各担当者が最後までとことん企画をブラッシュアップして、良いものを作るために一生懸命サポートしています。実際、そうして出版された本の中には、何度も重版がかかるものや続編が出されたものもあります。
あと、本を出すことだけでなく、一般の方々に出版の魅力を伝えるのも出版甲子園の方針の一つなので、外部の人を招いたイベントを行ったりして出版甲子園の活動を発信しています。出版甲子園を通じて、本や出版に興味を持ってもらえたらうれしいですね。
●今年はどのような決勝大会にするのか、話せる範囲でいいので教えてください!!
清水さん:今年の決勝大会では新しい試みに色々挑戦しています。出版甲子園も13年目ですし、そろそろマンネリ化を感じ始めてきました。
そんな出版甲子園の再興と、出版業界の振興を願って、「復活」をキーワードにしています。「復活」ですが、従来のやり方を守るのではなく、今の時代に沿った新しい出版甲子園を目指しました。創立以来初の会場変更や、出場企画数の変更など、今までとは違う決勝大会になっています。
●ちなみに今、何人くらいいらっしゃるのですか?
清水さん:現在は全体で20人ほどの少人数で活動しています。インカレサークルなので、首都圏を中心に色んな大学から集まってきています。
●清水さんからみた【出版甲子園】の魅力とは!?
清水さん:先ほども触れたのですが、やはり自分の担当した企画が本屋に並ぶのを見られるところですね。
私が担当したのは『Jポップで考える哲学 自分を問い直す15曲』という本で、講談社文庫から出版されました。文庫だと特に多くの書店に配本されるので、旅行先の書店で見つけた時はテンションがすごく上がりましたね。出版甲子園には、将来出版社で働きたいという学生が多く集まってくるので、実際に働いている審査員の方や出版社に行った先輩の話を聞けるのも一つの魅力だと思います。
あと、そもそも出版甲子園の活動自体がレアなので、大学で何してるの?と聞かれた時に出版甲子園の話題で盛り上がれますね(笑)。ネタには困らないと思います。
●確かにレアな活動ですね!初めてお聞きしました!
今後、どのような団体にしていきたいですか?
清水さん:活動自体はかなり質の高いものを行っているのですが、まだまだ既刊数が少ないので、もっと多くの人に出版甲子園を知ってもらって、たくさん企画を応募してもらいたいですね。
出版甲子園から出た本が書店でずっと並んでいてくれたらうれしいでです。もっと色んな人に読んでもらえるような本作りをしていきたいと思っています。
学生で出版するなら出版甲子園だ!と言ってもらえるような団体にしたいです。
●最後にこの記事を読んでいる学生に何か一言お願いします!
清水さん:大人になってからできることもたくさんありますが、学生のうちでしかできないこともいっぱいあると思います。出版甲子園は本を出すだけの場所ではなく、本を書きたい人と作りたい人、そして読みたい人を繋ぐ場所です。このインタビューを読んで少しでも興味を持ってくれたら、企画を応募するのでも、メンバーになるのでも大歓迎です!
まずは、11月26日に開催される決勝大会に足を運んでみてください。皆様のご来場、お待ちしてます!
●ありがとうございました!
学生の、学生による、学生のための出版コンペティションを行なっている【出版甲子園】。
そんな【出版甲子園】の活動について、詳しくはこちらをご覧下さい。
●第13回出版甲子園決勝大会
日時:11月26日(日)13:30開場/14:00開演会場:御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター RoomB
(JR御茶ノ水駅より徒歩1分)
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