【#世にも奇妙な就活vol.3 思考実験?「トロッコ問題」を聞かれた最終面接】
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19年11月22日
ガクチカ、無い内定、きちょハナ、お祈りメール… 就活には、普段絶対に使わない独特な響きの「就活用語」が存在します。 また、用語だけでなく、就活独特の質問や慣習があります。
【#世にも奇妙な就活】シリーズは、そんなユニークな就活文化を紹介して 就活を頑張るみなさんに少しでもクスっと共感していただければ嬉しいです♪
【無い内定への恐怖。5月後半の最終面接での大混乱面接】
「無い内定、略してNNT」は就活で内定がもらえていない状況を表す就活ネット用語です。 就活解禁の3月から2ヶ月ほど経過した5月後半。「無い内定」という不穏な空気が漂う縁起の悪い用語をはじめて知りました。そのころ、私は行きたかった大手人材会社の最終面接を控えており、無い内定の恐怖と戦っていました。
そして、企業研究やキャリアプランの練り直しを終えてついに最終面接当日。 面接は思ったより緊張せずにスムーズに進んでいると思った矢先に事件は起きました。
「それでは、最後に質問です。」
すべては面接官からのこの一言から始まりました。
【面接官は何を知りたかった?迷宮入り事件簿】
みなさんは「トロッコ問題」をご存じでしょうか? 簡単に言うと、「ある人を助けるために、他の人を犠牲にするのは許されるのか?」という、ある一定の条件を課された思考実験の1つです。
問題の背景を説明すると…
あるトロッコが走行中に何かのトラブルで制御不能になります。 このままでは線路上で作業中の5人がトロッコにひき殺される最悪の事態に。 そしてあなたは、線路の分岐器の近くにいます。 トロッコの進路を切り替えれば5人は助かりますが、その切り替えた先の線路にも1人の作業員がいます。
さて、あなたは5人を救って、1人を犠牲にするのか?そのまま何もせずに運命に任せるのか?それとも…?
という思考実験です。
面接官は、面接の最後にこの「トロッコ問題」を出題したのです。
あとでこの思考実験はとても有名だと知ったのですが、 お恥ずかしながら思考実験という言葉も分からなかった私は大パニック。
これはサイコパス診断をされているのか?主体性を見られているのか?
「私の何を見ているの?」と思いつつの正直に答えました。
【まさかのサイコパス回答をかます】
私の回答は、「分岐器のレバーも引かないし、誰も救わない、殺さない。」でした。
理由は、「どのくらいの年齢か、何をしてきた人なのか、どうしてトロッコに乗っているのか」などの情報が無い5人と1人の作業員の運命を私が一身に引き受ける必要もないし、直に引き受ける意味が分からない。 ならば、平等な死の確率を変えること許されないから。
要するに、自分に関係がなく、利害が生じない状況では人の命を犠牲にする最高のサイコパスということでしょうか。
最もらしく理由を述べた後に自分が「サイコパス完成形」ということに気づき、 完全に面接は落ちたと思いました。
【面接官の回答がまさかすぎて力が抜けた】
トロッコ問題を出題した面接官の回答も気になったので 「〇〇さん(面接官)なら、どうしますか?」と伺ったところ、まさかの反則回答が。 面接官「レバーは操作しないですが、5人に近づく寸前に大声で避難を促します。」
え…、究極の二択問題じゃなかったの? まず分岐器の近くにいたんじゃないの?トロッコに乗車してたの???
まさかの反則回答に無数のはてなを頭上に連発し、きょとん顔のまま面接が終わりました。
第一志望の企業だったので、帰りの電車ですごく落ち込んでしまい ひたすらトロッコ問題をネットで調べていました。無意味な行動すぎて今では笑えますね(笑)
ちなみに、後日合格のメールが来たので一件落着だったのですが、 みなさんの予想外の質問には要注意です! ベストアンサーでなくても、正直に答えましょう!(笑)