【実は…】みんなが知らないタピオカのゴミ問題

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19年7月26日

子供から大人まで、多くの人を虜にするあの小さくて甘~い黒いヤツ。 そう、タピオカです。

モチモチした新食感が人気で、お店によって異なるフレーバーの紅茶や甘さを組み合わせてカスタムできるタピオカドリンク。かわいい容器に入って見た目もキュートなこともあり、女子高生を中心に大流行しています。でも、タピオカの人気の裏に、実は深刻なゴミ問題があるんだとか。今回は、タピオカのゴミ問題の実態を知り、持続可能な社会に向けての取り組みをする企業や団体について勉強していきます。これから社会で活躍する私たちが社会人0年目として、社会課題について知るいい機会になるといいなと思います。

【おさらい! タピオカってなに?】

貴重な時間を使って長い行列に並んでようやくゲットできるタピオカドリンク。 街を歩けば、タピオカドリンクを持った人の数と幅広い年齢層には驚かされます。 そんなタピオカの特徴は大きく3つあります。


「モチモチした癖になる食感」
タピオカの原材料は「キャッサバ」というイモの一種で、南米を中心に作られています。 そのキャッサバに何度も加工を重ねてパール状にしたものが、みなさんおなじみのタピオカです。ちなみに、ゆでたタピオカは100gあたり62kcalで、ドリンクに入っている大さじ1杯ほどだと9kcalくらいだといわれています。


「女子に人気のかわいい容器」
タピオカと言えばインスタ映えが一番に浮かびます。そのひとつの理由がお店のロゴやイラストがプリントされたアイコニックな容器です。 お店によっては、羽をモチーフにしたスリーブのような飾りや、 ドリンクを運ぶ専用のかわいい袋まであります。


「豊富なフレーバーとカスタム文化」
タピオカはもともと台湾発祥のドリンクということもあり、普段に利用するカフェにはないような豊富なフレーバーの紅茶があります。鉄観音や阿里山などと聞きなれないものがメニューにあって気軽に異国の味に挑戦できるのでメニューを見ているだけでもわくわく。 さらに、氷の量や糖度、さらにタピオカの量などを自分でカスタムできるのもタピオカドリンクが提供する新常識だといえます。

【タピオカのゴミ問題、なんで深刻に?】

タピオカは都心部を中心に店舗が増え続けています。 それゆえに、購入する人も増えている一方です。

よくあるパターンとして、 観光で次の目的のお店やイベントに行くまでの間に 路面店で購入したタピオカを飲みながら街をぶらぶら。小腹を満たした後に、電車やタクシーで移動する。 ここで問題なのが、飲みおわったドリンクはどこに捨てられているの?ということです。

実際に、タピオカのゴミは駅のトイレや、街中の植木や路面にポイ捨てされています。 公共施設や街のゴミ箱は溢れかえっており、完全にキャパオーバーです。

さらに、タピオカは通常のドリンクよりも内容量が多いので 中身を残したまま放置される場合が多く、虫やねずみがわきやすいので非常に衛生面がよくないです。 色とりどりのストローやかわいい容器が放置されてゴミの山になる光景は なんとも無様で悲しさまで覚えます。

では、このプラスチックのゴミ問題にどのように向き合えばいいのでしょうか?

【タピオカミルクティー協会の登場。台湾では専用容器も。】

タピオカの深刻なゴミ問題に責任を感じて立ち上がったのが、 タピオカミルクティー発祥のお店「春水堂(チュンスイタン)」。 同社は、CSR活動の一環として「タピオカミルクティー協会」を設立しました。

タピオカを愛する一般人の方を中心に1000人が会員として、毎月ゴミ拾い活動とタピオカの話題でディスカッションをしています。

また、タピオカ発祥の地、台湾では同国のデザイナーMikey WuさんとFang Shihさんが、タピオカ専用エコカップ「Float」を製作しました。

【そのタピオカ、飲む前に少し考えてみて】

いま、街で見かけない日がないタピオカ。 そんなタピオカを飲む前に少し社会で起こっている問題に耳を傾けてみませんか? 今回は、社会人0年目として知っておきたい社会のコトを紹介しました。 これをきっかけとして、社会の課題に目を向ける習慣をつけられるといいかもです!

Written by あやす
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