「国際協力を身近に」学生団体YELLインタビュー

インタビュー

17年2月07日

学生団体YELL
【東京家政大学3年・教育部門長】山下真穂さん(左)
【法政大学2年・渉外部】溝口大輝さん(右)

今回は学生団体YELLの山下さんと溝口さんにお話を伺いました!


どういった活動をされていますか?

溝口さん:私達は『国際協力を身近に』という理念を掲げて活動しています。 多くの学生は「国際協力は難しいのではないか」と考え敬遠している印象があります。 その学生の皆さんに「国際協力は誰でも簡単にできる」ことを知るきっかけを提供する為に活動しています。 3つの行動指針をベースに動いており、[1]年2回のチャリティフットサルイベント  [2]高校生に対する外部向け授業 [3]が実際にフィリピンに行って活動するスタディツアーを行っています。

なるほど。高校生に対して活動している学生団体は珍しいと思います。
具体的に高校生に対して何を行っていますか?

山下さん:高校に出向きフィリピンに対する理解を深める授業を行っています。 その高校の先生が青年海外協力隊に入っていた経験があって国際協力に対してとても熱い方なんです! その先生から授業をやってくれないかということで去年の4月から始まったプロジェクトです。 ゲームをしながら楽しく授業を行っています。ちなみに去年は貿易ゲームを行ないました。

貿易ゲーム!?それは一体…

山下さん:日本とフィリピンの立場に立って貿易の疑似体験を簡単なゲームで体験してもらうものです。 日本とフィリピンの文化や産業についてお互いに詳しく紹介しあいました。 最終的にはどうやって自国の利益がでて、かつ、相手国の利益がでるのかグループ内で議論しあいます。 お互いがwin-winになれることが最終目標ですね。 私達の授業を経て国際協力に興味を持ち少しでも将来の夢の選択肢が広がればいいなと思います。

高校生にも国際協力を考えるきっかけを提供しているのですね! スタディツアーのお話も聞いてみたいです!

溝口さん:フィリピンのサンバレス州に1週間から2週間程度実際に訪問し支援活動を行っています。 現地のニーズに合わせて支援を行うために、年によって様々な活動をしています。

年によって支援活動が異なるとなると大変そうですね…

溝口さん:そうですね。 去年は現地の水道管を直す活動を行いました。自分たちで土を掘り起こして新しいパイプをつけ直したりしたので泥だらけになって辛かったです(笑) 過去には子供たちのために遊び場を作ったりしました。 後は2014年度から始めたその地域の孤児院の子供たちへ朝食を提供する活動も行っています。

朝食をその場で作ってあげるということでしょうか?

溝口さん:いえ、現在NPO法人ACTIONと提携して行っており、ACTIONにイベント等で得た支援金を送りそこから朝食が提供されています。 子供達に栄養価が高く美味しい朝食を提供する為にも多くの支援金を確保できるイベントを行いたいですね。

イベントというとチャリティフットサルイベントですか?

溝口さん:はい。参加者の方にフットサルを楽しみながらフィリピンの現状を知ってもらい国際協力について考えてもらう【WORLD CONNECT CHANCE】というイベントです。過去に11回行っています。

フィリピンの現状を知ってもらう為に何かコンテンツを出しているのですか?

山下さん:私が教育部門なのですが、教育部門が主体となってフィリピンの教育や産業、経済状況をまとめた掲示物を展示して紹介しています。ただ、例年掲示物を展示しても国際協力に興味のない方もいて、あまり多くの人は見てくれませんでした。そこで去年のイベントではゲーム性の高い展示物に変えたところ多くの方に見て理解してもらうことが出来ました。

ゲーム性の高い展示物ですか?

山下さん:そうですね。掲示物の中に何問かクイズを入れて全問正解した方に商品をプレゼントしました。参加者のほとんどの方が正解してプレゼントをあげることができ、とても嬉しかったです。最初国際協力に興味がなくても、プレゼントがきっかけで国際協力に興味が湧いてくれたらいいなと思っております。

クイズを楽しめて理解が深まり、かつ、プレゼントをもらえるとは一石二鳥ですね! イベントはチャリティフットサルだけですか?

山下さん:以前は年2回のチャリティフットサルイベントのみでした。 ただ、フットサルのイベントだけだとどうしても男性の参加者が多く、女性が国際協力を身近に感じる機会が少ないと感じていました。なので、今年2回のチャリティフットサルイベントに加え、さらに2回フットサルとは別のイベントを開催することにし、昨年の12月にはお笑いステージやビンゴなどのコンテンツを充実させたクリスマスイベントを行いました。 新たな参加者層と触れ合うことができ、とても手ごたえを感じています。

わかりました。 数々の精力的な活動を行っているこの団体の強みはなんですか?

山下さん:んー(笑)難しいですね…(笑) ただ、他の学生団体と比べてアットホームだとは思います。 毎週水曜日に定例ミーティングを行っているのですがほぼ毎回全員出席しています。 他の学生団体だと中々全員が集まることが難しかったりするというのを聞いています。 みんな本当に仲良いので毎回楽しいですね!

今後どういった団体にしていきたいとお考えですか?

山下さん:2016年に株式会社賢者屋さんが催した学生団体総選挙でファイナリストに残ったのにも関わらず残念ながら賞を頂けませんでした。今年こそは賞を頂けるように活動の幅を広げていきたいと思います!そのためにも【WORLD CONNECT CHANCE】のイベントだけではなく様々なイベントを提供していきたいと思います!

熱い意気込みありがとうございます。 溝口さんはいかがですか?

溝口さん:そうですね。イベントに来てくれる参加者の層を広げたいなと思います。今後は学生団体のイベントに一回も来たことが無い学生にも参加してもらえるように頑張りたいと思います。 また、協賛して頂ける企業さんにも満足していただけるように渉外部の一員として頑張りたいです!

★PHOTOギャラリー★

「国際協力を身近に」という理念を基に活動している学生団体YELL。
イベントは毎年2月と8月に開催しています。

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