唯一の国際ルールは「他者を尊重せよ」
海外ネタ
19年2月07日
「他者を尊重せよ」とは日本でも幼い頃から言い聞かせられることですが、これはどこの国でも通用する唯一の国際ルールです。文化や歴史が違うなか、全世界で使われるべき国際ルールを設定するのは不可能ですが、唯一このルールだけは全世界共通の、またそうであるべきルールです。
それぞれの国のルール
誰もが知っているように、世界にはたくさんの国があり、国ごとに法律も文化も異なります。そのため、ある国で良しとされることが、別の国ではいけないことだとされることが多々あります。現在は、欧米の影響力が強いことから、残念ながら欧米のルールが世界のスタンダードであると認識されることも多いですが、本来は国同士に優劣はなく、どの国のルールも尊重されるべきです。その場合、世界共通のルールを作ることは不可能です。しかし、「他者を尊重せよ」というルールは唯一どこの国でも適用する、そして適用されるべきルールです。
デンマークの価値観
例えば、デンマークでは男女平等の観点から女性が主婦になることがなく、主婦になるのはあまりよく思われていませんし、「男性らしい」「女性らしい」と言った言葉は好まれない場合があります。これは、デンマークの男女平等が、男女に違いはないことを前提に男女は人として同じように扱われるべきだという考えが元になっています。一方で、日本では主婦になりたいという女性が多いですし、最近では働く女性も増えていますが、それでも男性に生活費は出してもらいたいという女性が多いですよね。また、「男性らしい」「女性らしい」と言った言葉も普通に使われています。これは、日本の男女平等が、男女はそもそも違うものであり、それぞれの特性を尊重してそれにあった扱い方をされるべきだという考えが元になっています。これらは全く異なる考え方ですが、どちらも同等に尊重されるべきであり、どちらか一方の考え方を押し付けることはできません。しかし、双方に共通するのは「他者を尊重せよ」というルールです。どちらの考え方でも、男性と女性は同等に尊重されるべきだという考えが根底にあります。このように、どのような場合でも一人一人の考え方や存在、能力を尊重することは世界に共通するルールなのではないでしょうか。
世界には様々な考え方がありますが、そのどれもが尊重されるべきものです。ただし、それらは「他者を尊重せよ」というルールが根底にあるものでなくてはいけません。そして、「他者を尊重せよ」というルールが世界中に根づけば、あらゆる考え方が尊重されるということでもあるのです。