塾講師をしてみてわかった!レクチャーのコツ
基礎知識、雑学
18年7月03日
塾講師アルバイトをしている方、特に集団授業を受け持たれている方はわかっていただけると思うのですが、人前に立って話をするときの話し方、声掛けの仕方、しぐさというのは、その場の雰囲気を作るうえで非常に重要ですよね。わたしは、小学生を相手に英語を教えるという活動を大学でやっていて、特に「声掛けの仕方」の重要性を痛感しています。ここでは、なぜ声掛けが重要なのか、どのような声掛けの仕方をすればよいのか、どうやって練習すればよいのかをお話します。
1.なぜ声掛けが重要か
ひとことで言うと、場の空気を締めるためです。特に子供相手だと、間延びしたレクチャーでは飽きられてしまい、場の空気がだれがちです。みなさんも一度は、延々教科書を読み続ける「歩く教科書」と化した教授の授業、また「えー」「あー」といった不必要な言葉の多いお偉いさんのあいさつに退屈した経験がおありだと思います。このような単調な話し方は、重要なポイントが分かりにくくて聞く気がそがれてしまいますよね。だから、メリハリをつけて「ここが大事だ」「これを聞いてほしい」といったキーポイントを強調する必要があるのです。
2.どのような声掛けがよいか
声掛けのポイントは、「指示を明確に」「短く」がポイントです。例えば、英語のレクチャーをしていて、生徒に自分の後についていってほしいとします。このとき、「じゃあ、みんなも言ってみよう」というと、レクチャラーの後についていってほしいのか、レクチャラーと一緒に言ってほしいのか、生徒だけで言ってほしいのかが不明確で生徒は自信をもって言ってくれません。生徒は、周りの様子をうかがって、小さな声で恐る恐る発音することになり、場の活気が損なわれます。また、レクチャラー自身も自分の期待したようなリアクションが生徒から帰ってこないので焦ってしまいます。かといって、「わたしが○○○○っていったら、みんなも私の後に続いて○○○って言うんだよ」という声掛けは、支持が明確でも長くて間延びしてしまいます。こういう時は、「私の後に続いてみんなも言うよ!」といい、発音してほしいタイミングで「はい」と生徒のほうにマイクを向けると効果的です。
3.練習方法
場数を踏むのが一番です。が、授業というのは閉じられた空間であることが多いため、フィードバックをもらいづらいですよね。そういう時は、先輩や同期の前で授業をしてみて、感想をもらうといいと思います。また、自分の授業を録音して「ここの指示わかりにくいな」とか「ここはよかったな」と客観的に分析するとよいと思います。
自分の声掛けで生徒がうまく発言してくれるとすごくうれしいです。塾講師をしているみなさん、ちょっとした一工夫で素敵な授業をしてみてください。