【田舎の魅力を探る】まだ、日本にもこんなところはあるのです

学生生活、雑学

18年6月06日

「よお来たねぇ!これ、食ってけ。」
家に遊びに行くと、どっさりたべものがでできたり、
「もう遅いから、晩御飯どう?」
と、夕飯をごちそうになったり。
帰り際には、
「これ、もってけ」
とお土産をいただいたり。

親戚の家でもまして実家でもない、ご近所のおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行って、こんな風に歓迎してもらったこと、ありますか?

学生が多く集まるような都会にはあまりないかもしれないですね。
でも、うちの大学の周りはこんなところです。大学の周りには、大学なんぞというよそ者の集まる場所にいい顔をしないような、大学生は働かんとのらくらしてる怠けもんだと言いたそうな、だけれども、根はすごく優しいおじいちゃんおばあちゃんが住んでいて、いつも孫みたいにかわいがってくださいます。

こんなおじいちゃんおばあちゃんとどこで知り合ったかというと、地域との交流を推進しているサークルでの活動です、
地域の方々に田んぼと畑を貸していただいて、方言のきついおじいちゃんおばあちゃんに農作業のやり方を教えてもらい、そのあとで、地域の子供たち(おじいちゃんおばあちゃんの孫)と英語を使ったアクティビティをするという活動をしています。

故郷が新興住宅地の私にとって、ご近所さんとは、挨拶を交わす程度の人たちでした。家に上げたことなんで数えるほどしかないかもしれません。
まして、よその家でご飯を食べたことなんでありませんし、おにいさんおねえさんが遊びに来てくれたことなんてあるはずもない。
でも、サークルの活動をすることで、田舎には、田舎ならではのあったかーい結びつきがあるんだなあって気づかされました。

最初のうちは、結構面倒に感じます。
遠慮もパーソナルスペースもプライバシーもない。田舎の人付き合いは、「相手を知る」ことから始まるので、よくわからないよそ者からご近所さんに昇格するには、知ってもらうことが必要なのです。
フランス語なまりの英語と同じくらいしか理解できない方言で、田植えのやり方を教えてもらい、聞き取れずに訳が分からず突っ立っていると「言葉さわからねんべな」と笑われたり、根掘り葉掘り大学生活について聞かれて、お年寄りが分かるように答えなければならなかったり。小中学生に親しみをこめていじられたり、おもちゃにされたり。

でも、慣れれば自分にもう一つ家ができたような気分になります。それが田舎のあったかさです。

みなさんの多くは、私よりも都会に住んでいるでしょう。学生で一人暮らしとなれば、隣に住んでいる人なんて知らないかもしれない。実家でも、こんなご近所づきあいはなかなかないでしょう。自分のことはあまり詮索されないほうが居心地がいいかもしれません。他人と関わって気を遣うのが好きでない人も多いかもしれません。
でも、ふとさみしくなったときに独りぼっちってこと、ありませんか?ちょっとうっとうしいと感じるくらい自分を気にかけてくれる人がいたほうがいい時もあるかもしれません。

こんな結びつきが欲しくなったら、いつでも田舎へ来てください。まだ、日本にも「これ。食ってけ」ってあなたを迎えてくれるところがありますから。

written by はわ
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