案外役に立つ!?「無駄だと思う授業」「つまらないと思う授業」に参加してみよう!!
アドバイス
18年4月17日
『こんな授業、無駄やなあ。バイトしたいわぁ。』って口にしている人いませんか?口にするだけなく、授業をサボっている人いませんか?なんなら、必修じゃない授業だからそもそも受けない、履修しない、なんて人いませんか?それは、すごーくもったいないです!!
なぜなら、そのような一見無駄に見える(=資格試験にいらない、就職してから絶対使わない、そもそも日常生活に何の関わりもなさそう)な授業ほど、実はふとしたところで役に立つことがあるから。
今回は、私が受けた授業の中で「一見無駄そうに見えた授業で役に立ったもの」を紹介します。
1.文化人類学(Cultural Anthropology)
文化人類学は、人間の生活を文化的側面から研究する学問です。例えば、『地域によってお雑煮の味付けや具材が違っているのは、地域によって採れるものや気候が違うから』というような研究も文化人類学の領分となります。ほかにも、近代文明が導入されていないアマゾンの奥地に住む人々の生活形態などを研究し、先史時代の人間生活について研究したりもします。『こんなのただの学者のお遊びで、私みたいな普通の大学生には必要ない』と思って、出席だけはしてなんとなく授業を受けていました。
しかし、案外役に立つものがありました!!役に立ったのは、お雑煮やアマゾンなどという個々の事例ではなく、文化人類学の根本にある考え方でした。それは、文化相対主義というもので、 「各文化は個々の自然・社会環境への適応を通じて形成されてきたもので,それ自身の価値を有しており,したがって互いに『優劣』や『善悪』の関係にはないという考え方(マイぺディア)」です。
私は、留学生と学生寮でルームシェアをしていて、文化的違いから衝突したり、どうして日本にいるのに日本の生活様式に合わせないのかと思ったりもしましたが、この考え方を、知ってからは相手の文化も尊重できるようになり、共同生活もうまくいっています!
2.論理学 (logic)
アリストテレスの三段論法や集合などを学ぶ学問です。延々論理の種類とその考え方について暗記し、数学の演習のようにひたすら問題を解く授業で、どうしてこんなにつまらないのか、と思って嫌々聞いていました。しかし、この授業をとり始めてから、苦手だった英作文の授業の成績が上がり始めたのです!それは、自分の考えがうまく整理されて、順序立てて説明できるようになったからです。また、人に自分の考えを説明するときにも、筋道立ててしっかり話せるようになり、人に自分の思いをわかってもらえやすくなりました。
このように、一見無駄だな、しんどいな、という授業もまじめに受けてみると、その考え方が案外役に立ったり、自分の器を広げてくれたりするかもしれません。みなさんも、今学期、つまらなさそうだと敬遠している授業にチャレンジしてみてください!