留学で学ぶべきこと~デンマーク在住大学生「むる」の海外レポート
アドバイス、雑学
18年4月03日
みなさんは留学を考えたことがありますか?興味はあるけど一歩踏み出せない人、すでに経験した人、全く興味がない人など様々だと思います。留学をする・しないは語学に興味があるかないかで判断されることが多いですが、語学は留学の醍醐味ではありません。留学をして学べること、学ぶべきことは別にあるのです。
留学をして学ぶべきことは、主に二つあります。日本のことと外国のことです。よく耳にすると思いますが、日本から離れてこそ見えてくる日本のいいところ悪いところがたくさんあります。そして、一方で実際に外国に行くことでその国の実態が見えてくるのです。日本にいると、外国に憧れを持つ人や逆に偏見を持つ人もいるのではないでしょうか?
しかし、どの国にも悪い点・良い点があります。留学をする上で、一番大切なのは、その国から日本が何を学べるか、そして逆にその国に日本が何を教えられるか、それを考えることです。
日本と留学先がお互いに何を学べるかを考えることで何ができるでしょうか?まず、日本とその国をつなぐ人材になることができます。日本とその国の両方に貢献できるようになるのです。次に、排他的意識や劣等感をなくすことができます。先ほども述べたように、日本にも外国にもいいところと悪いところの両方があります。同時に、外国人であっても、文化の違いはあるものの結局は同じ人間であり、様々な人がいます。外国人だから、いいとか悪いとかはないのです。
最後に、相手の立場に立って考えることができるようになります。双方の足りないところを考えるためには、日本と諸外国の双方の立場に立つ必要があります。日本人の目から見て、その国には何が足りないかではダメなのです。その国の人々が本当に何を必要としているか考えなければいけません。つまり、とびぬけた適応力が必要となるのです。
私が一番初めに長期留学をしたのは高校2年生の時です。その時は外国への憧れが強く、正直言うと日本があまり好きではありませんでした。しかし、長期留学を経験したことで、日本にあって外国にないものがたくさんあることに気がつきました。また、日本のイデオロギーから踏み出して、相手の立場に立つことができるようになりました。
国際化社会と言われているにも関わらず、イメージに惑わされ、外国を変に美化したり、卑下したりする人は未だに多いのではないでしょうか。また、他国の状況への意見が自分のエゴにはなっていないでしょうか。留学は、日本と外国の正しい姿を捉え、適応力をつける手段なのです。