【デンマーク在住・大学生による海外レポート】外国の就職活動ってどんなの?
雑学
18年3月20日
そろそろ就職活動が本格化する時期が近づいてきました。中にはもうすでに就活を始めている方も多いのではないでしょうか?日本では、学生は4回生のうちに新卒採用を目指すのが主流です。例えば、一年休暇を取ってから、就活をすれば中途採用となり、ちゃんとした職務経験がない状態で中途採用を目指すのは難しいという話は誰でも聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、外国では必ずしもそうではありません。新卒採用といった感覚がそもそもなく、インターンシップ先やバイト先にそのまま就職する人、研修生として採用される人や、普通に就職する人など様々です。また、卒業後に休暇を取ってから働く人もいますし、学生の間にも高校卒業後にギャップイヤーという休暇を取ってから大学に進む人も多いです。さらに、例えばデンマークでは修士まで取得するのが当たり前になっているため、初めて就職するのが30代手前という人も少なくありません。早く卒業して早く就職というのが主流の日本とは全く状況が違うかもしれません。では、なぜ外国では「自主的な受験浪人・就職浪人」が広く認められているのでしょうか?
欧米では、仕事や学業のすべてから休暇を取り、自分の好きなことに従事できる期間は自分の本当にやりたいことを見極められる期間、そして視野を広げ、自分を高めることができる期間だという認識が高まっています。みんな、休暇期間中には、留学、旅行、仕事やボランティアなど自分の興味に応じて様々なことにチャレンジしています。そして、その経験を生かし将来の学業や仕事を充実させるのです。
事実、私も修士過程後は世界一周に挑戦しようと計画しています。1年半ほど休暇を取って世界各国の文化を体験しながら、自分を高めると同時に、世界と日本をつなぐ情報を発信できたらと考えています。もし、デンマークで修士課程に入っていなければ、卒業後に休暇を取るなど考えもしなかったでしょう。外国に出て、違った生き方を見たからこその選択です。
みなさんが卒業後にすぐ就職することを選択するのは、自身の意思でしょうか、それとも世間の意思でしょうか。自分の人生は自分のものであり、他人のものではありません。就職も休暇も自分で選択するべきではないでしょうか。とはいっても、レールからはみ出すのは難しいものです。守るべき伝統や文化のたくさんある日本ですが、変わらなければならない部分もあります。それぞれが、自分の道を選べるようなそんな日本になるといいですね!