掃除でさぼるやつがいるのは仕方なかった!?「働きアリの法則」とは??
学生生活、雑学
18年1月23日
「そこの男子!ちゃんと掃除やってよ!」こんな怒号交じりの声に聞き覚えはないでしょうか?
中学生の時、年末には大掃除がありましたね。そんな大掃除で必ずいた、「さぼるやつ」。そんな友人、もしくは自分自身に関する記憶がある人も珍しくはないでしょう。今回は組織において、そのような「さぼり」が一定数出てしまう、という「働きアリの法則」を紹介します!
「アリは全員が一生懸命働いているわけじゃない」驚きの事実
あなたは「アリ」という生物からどのような様子を想像するでしょうか?みんなで息を揃えて一列で歩く様でしょうか、それとも餌を集団で運ぶ姿でしょうか?
いずれにしても、アリに対して、「みんなで一緒に一生懸命働くやつ」というイメージを持っている人は少なくないと思います。
しかし、実はそのイメージは事実とは異なるんです!ある研究者が、100匹のアリのグループを観察しました。その結果、約20匹は精力的に働き、60匹が普通に働き、残りの20匹は一切働いていない状態が明らかになったそうです。
「働きアリの法則」とは?
上記した、「約20匹は精力的に働き、60匹が普通に働き、残りの20匹は一切働いていない」、ということが今回紹介する、「働きアリの法則(2:6:2の法則)」です!これは人間にも当てはまり、どんなに優秀な人を100人集めても、その内の20%はほとんど働かない状況に陥るそうです。
「じゃあ、その全く働かない20%のアリを取り除けばいいじゃないか!」という意見があると思います。しかし、実は、100匹中、全く働かない20匹のアリを取り除いたとしても、残った80匹の内の20%はまた働かない状態になるそうなんです。つまり、組織や集団において、「20%がよく働き、60%は通常通り働き、20%はさぼる」、ということはメンバーを入れ替えようが変わらない法則なんです!
さらに…「実は2割すら働いていなかった!?」最新の研究
さらに驚きの事実があります。上記の実験を受けて、北米ではまた同じような実験が実施されました。
「Temnothorax rugatulus」という種類のアリを対象に、2週間の間カメラを使用してその生活を観察した結果、なんと、71.9%のアリは観察期間全体の半分の時間しか働かず、25.1%は一切働かなかったんです!つまり、この実験においては、ずっと精力的に働いていたアリは驚きの2.6%のみだったということです!なんてひどい集団なんでしょう!この結果すらも人の集団に適応できるとしたら、小学校の大掃除では更なる怒号が飛び交うに間違いありませんね。
今回は、「働きアリの法則」という人にも関係する法則を紹介しましたが、あなたも、サークルやクラブ、アルバイトで、20%の「怠けアリ」にならないよう、気を付けましょう!