じわじわブーム。『おへんろ』って何?!
エリア、雑学
17年11月10日
皆さんは『おへんろ』ってご存知ですか?最近はアニメでも取り上げられ少しずつ知名度を得ている『おへんろ』、何を指す言葉なのでしょう。讃岐の地で生まれた空海は、およそ1200年前に四国の地で修行をし、各地88箇所の寺院を選んでそれを八十八番札所と定めたとされています。その八十八箇所をめぐり、四国一周するのが『札所巡り』、通称『おへんろ』です。
全行程約1450キロ、徳島/阿波(1番〜23番)、高知/土佐(24番〜39番)、愛媛/伊予(40番〜65番)、香川/讃岐(66番〜88番)四国を一周します
一番札所の霊山寺から通常の順番通りに巡る方法を「順打ち」、八十八番札所の大窪寺から逆に巡る方法を「逆打ち」というそうです。「逆打ち」は閏年限定なのですが、順打ちの倍ご利益があると言われています。札所巡りの目的は様々で、
・人間の88個ある煩悩を消し、願いを叶える
・健康祈願
・自分探し
・縁結び などが挙げられます。
筆者も長期休みを使って四国を訪れ、いくつかお寺を巡ってきました。その際に何人かお遍路さんに会ったのですが、彼らの国籍、年齢、性別、おへんろの目的は様々でした。文化を学ぶために四国を訪れた観光客もいれば、前職を辞めて次のステップへ進む前に気持ちの切り換えとして来た、卒業前に時間に余裕があって来たという方もいます。
二番札所の極楽寺には、巨大な杉の木があります。空海がお手植えした老杉です!杉があるということは調べて行ったのですが、想像よりはるかに立派な杉で圧倒されました。極楽寺の敷地内でも圧倒的な存在感があります。この木に触れると、長寿を保ち、天寿を全うできるという信念が伝えられています。この老杉の「長命杉」という名前はその信念から来ているそうです。
八十八番札所全て巡るとなると、かなりの日数を要します。ただ移動方法は徒歩に限定されておらず、バスや自転車、車で巡るのも全然ありです!社会人になる前に、学生時代の人と被らない思い出作りに、四国の観光を兼ねて、『おへんろ』に行ってみてはいかがでしょうか?