音大生・交響楽団員必見☆『ストリートオーケストラ』

映画

17年10月20日

~挫折とは無縁の男が初めて挫折を経験し、スラム街で出逢った「ストーリー」とは…?!~

二極化する世界の一体化。本日ご紹介する、『ストリートオーケストラ』。まず、題名で「うぅん???」となりますよね…「ストリート」チルドレンが生み出す「オーケストラ」のお話?!でも、この題名の通りなんですよ!

「スラム街」と「オーケストラ」って、別世界の様に感じませんか?
「スラム街」→貧しい、汚いイメージ。「オーケストラ」→高貴で、美しいイメージ
多くの人がこんなイメージを持っているのではないでしょうか?今日のおススメ映画『ストリートオーケストラ』は、「スラム街」で「オーケストラ」を結成した実話を元に作られた感動話を紹介します。

あらすじ

‟神童“とも呼ばれたヴァイオリニストのラエルチでしたが、極度のプレッシャーに耐えきれずサンパウロ交響楽団の最終審査で落ちてしまいます。このままでは両親に仕送りも出来ず、滞納した家賃さえ払う事が出来ない状態で、ヴァイオリンを持つ道しかないラエルチは仕方なく、NPOが支援するスラム街の子どもたちに「音楽」を教える事になります。

かつて入ろうとした「交響楽団」のかたちとは、全く違う光景をラエルチは目の当たりにします。座り方はバラバラ、楽器はギシギシとひっかけているレベル・・・「絶対にこいつらには無理。俺がいる世界ではない。」かつての“神童”だった、ラエルチのプライドが崩れていきます。

ある日の帰り道、ラエルチは二人のギャングに止められるが、見事なヴァイオリン演奏を見せ、ふたりを黙らせます。こんな風に「美しい音楽」は、不思議なパワーを持っているのをスラム街で立証していきます。こんな姿を見て、生徒たちも「音楽」の凄さを知り、愛していきます。しかし、やっぱりここはスラム街。次々とぶつかっていくカベ。ラエルチから「本物の音楽」を学ぶスラムの生徒たち、生徒たちのおかげで「音楽を純粋に愛する」ことを思い出していくラエルチ。ブラジル最大のスラム街で起きた奇跡の様な実話。

繋がっていく「こころ」を描く映画

映画の最初は、ラエルチにとって「音楽は仕事やプライド(ステータス)」、生徒たちにとっては「音楽はただの授業」。でも終盤になるにつれ、その形が変わっていくのです。そして、こんなにも端と端に居た両者が「音楽」を通して、「こころ」も繋がっていきます。

この記事を書いている私自身も、管弦楽部に入りチェロを演奏していた為、レベルは違いますが感情移入してしまう所がありました。やっぱり世界中どこにいても「繋がれる要素」ってあるよね!と勇気が貰える一作です。

裕福であっても、貧しくっても「美しい」と感じたり、「スゴイ!」「楽しい!」と思えたりする感性は共通しているのだと実感します。食べ物、スポーツ、芸術は「言葉」がなくても繋がれるものなのです、きっと。そういうスキルを身に付けていきたいと思うこの頃です!

食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋。みなさんも何か始めませんか?その一歩を踏み出すのにおススメの映画です♪
詳しくはHPへ〈http://gaga.ne.jp/street/

written by めいちゃん

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