食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋…「○○の秋」の由来

雑学

17年10月30日

今年は、まだ10月というのに急に冷え込み、秋というより冬の装いですね。
ですが、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などと言われるように、秋は一年でも行事やイベントが多い季節!せっかくなので秋という季節を楽しましょう♪
ところで「○○の秋」と呼ばれる理由を皆さんはご存知でしょうか?こちらのコラムでは、どうしてそう呼ばれるようになったか、その由来についてのトリビアを紹介いたします。

食欲の秋

秋は、お米が実り、梨や柿などの果物も豊富に取れ、サンマなどの魚も美味しい季節です。おいしい食材を使ったメニューが店頭に並び、食欲をそそります。 今では一年中色んな食材を食べることができますが、昔は栽培技術も発達していないため、季節ごとに作物が収穫されていました。そして収穫が一番多いのが秋でした。これが「食欲の秋」と呼ばれるゆえんです。
また、動物は本能的に寒い冬に備えて脂肪を溜め込むと言われています。熊は秋になると冬眠に備えて食べ物を溜め込むのは皆さん知っていると思いますが人間も同じです。秋になると食欲が増すのはこの本能も関係していると言えます。

スポーツの秋

最近は運動会は春に開催される地域も増えてきましたが、元々は夏の暑さがやわらぎ、気候的には運動しやすく、また晴天の日が多いため、スポーツに適している季節でした。
「スポーツの秋」と呼ばれるのは1964年の東京オリンピックが由来していると言われています。10月10日の体育の日は、この東京オリンピックの開会式が開催された日なのです。実は10月10日は統計的に晴れることが多いのでこの日に定められたそうです。現在では、ハッピーマンデーにより日にちが流動的になってしまいましたが、この体育の日をきっかけにスポーツのイベントが多く開催されるようになったとのことです。

読書の秋

「読書の秋」と呼ばれるのは古代中国の文人が詠んだ「灯火親しむべし」(秋の夜長は明かりをつけて読書するのに適している)という詩が元だと言われています。この詩を夏目漱石が「三四郎」という小説でふれ、そこから「読書の秋」が広まったと言われています。
また、大正時代に日本図書館協会が始めた「読書週間」が秋に開催されることから、読書といえば秋、のイメージが定着したとも言われています。 気候の点でも、人が集中しやすい気温は18度前後なので、秋の気候が読書にぴったりと言えます。

written by やまちゃん
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