夜店、盆踊り、花火★みんな大好き「夏祭り」まとめ

雑学

17年8月11日

夏の風物詩といえば、やっぱり「夏祭り」!浴衣や甚平を着て、提灯に浮かび上がる夜店をのぞいたり、夜空を彩る花火に歓声をあげたり、地元の盆踊りに出かけたり・・・考えただけでワクワクしますね♪
今回は、そもそもなんでこの時期に「夏祭り」が各地で開催されるのかな?夏祭りの由来ってなんだろう?・・・などなど、ちょっとした疑問を深掘りしてみたいと思います。

なぜ、「夏」に「お祭り」をするの?

今のようにクーラーや冷蔵庫などの設備がなかった時代の夏は、当然食べ物が腐りやすく、それを食べた人が体調を崩して疫病が発生することが頻繁にありました。
疫病が流行ると、人々は「神様が怒っている」と怖れ、怒りを鎮めるために、神様への奉納の祭りを開催したことが「夏祭り」の由来のひとつと言われています。

また、お祭りといえば、昔から五穀豊穣を祈る行事でもありました。厳しい暑さのなかで行う農作業をねぎらう意味も含まれていたようです。
さらには、亡くなった人が家族のもとに帰ってくるというお盆の時期でもあり、亡くなった人の霊を慰めるという意味も込められています。

夏祭り~それぞれの意味~

神様や亡くなった人の霊をなぐさめ、五穀豊穣を祈願する「夏祭り」。みなさんの身近にあるお祭りはどんなものがありますか?縁日、花火、盆踊り・・・代表的なお祭りの具体的な意味を調べてみました。

「縁日」
本来は、神様が降臨する祭日という意味ですが、この日に屋台が出店されることが多いため、「縁日」イコール「屋台」のイメージをお持ちの方が多いようです。
やきそば、焼きとうもろこし、大阪焼き、お好み焼き、わたあめ、りんご飴、チョコバナナなど、想像しただけで今すぐ食べたくなる美味しそうな食べ物のほか、お面、金魚すくい、スーパーボールすくい、水ヨーヨー、射的、くじ、など、楽しそうなお店がズラリと並ぶ屋台は、お祭りには欠かせません。
この屋台も、実は神様をねぎらうという意味があるそうで、そう考えると、屋台で買物をするのも、神様へのお供えになるのかもしれませんね♪

「花火・精霊流し」
送り盆の時期に、魂の鎮魂のために打ち上げられたのが花火の由来です。
8月の13日~16日の4日間のお盆期間には、祖先の霊が帰ってくるとされており、その最終日に霊を送り出すための「送り火」として、花火が打ち上げられました。
こうしたことから始まった花火ですが、いつしか花火師たちが腕を競い合い、夜空を華やかに彩るイベントとして定着しています。
花火と同じような意味で行われるのが、灯篭流し。ロウソクの炎を灯した灯篭を川に流して、祖先の霊を送り出す幻想的なイベントです。(精霊流しという行事は、初盆を迎えた霊を送るもので、灯篭流しとは少し意味が違います)
※余談ですが、花火を観ながら「たまや~」とか「かぎや~」とか言ったりしますよね?あれは、江戸時代の代表的な花火業者「玉屋」と「鍵屋」を賞賛する掛け声です。実は、両者が競い合っていたとき、事故が起きて玉屋がなくなってしまったんですって。「たまや~」という掛け声のほうが多いのは、なくなってしまった玉屋を惜しんでのことだと言われています。ちょっとした豆知識でした。

「盆踊り」
盆踊りの起源は平安時代に空也上人によって始められた踊念仏から始まった仏教行事といわれ、死者を供養し、精霊を迎える意味合いをもっていると言われています。
歴史の移り変わりとともに、娯楽と地域の結束を強める意味が加わり、現在の形になったようです。
最近では、阿波踊りやエイサーなどのように、一地方の盆踊りから全国に広まったものも出てきました。
※こちらも余談ですが、盆踊りには性の開放エネルギーとして、男女の出会いの場としての一面も。それが高じて、風紀を乱すものとして、警察の取締の対象となった時代もあったようです。 逆にいまは盆踊りといったら健全なイメージがあるだけに、意外ですよね。

ふだん何気なく見ている「夏祭り」も、由来や本来の意味合いを知ると、また新鮮な感覚で見えてきます。
リゾートやレジャーを楽しむ夏もいいですが、たまには、浴衣にうちわを持って、日本の伝統的な夏祭りを満喫する日があってもいいかも♪

Written by えあまま
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