日本情緒たっぷりの「梅雨」を愉しもう
雑学
17年6月07日
6月に入り、もうすぐ梅雨入りのニュースが届く頃ですね。
梅雨というと、なんとなくじめじめして、あまりいいイメージを持たない方も多いかもしれません。
でも、梅雨期は、盛夏期に必要な農業用の水など、大地に潤いを与える大事な季節でもあります。世界でも数少ない、四季がある国ならではの美しい季節を楽しむ余裕がほしいですね。今回は、梅雨にまつわるいろいろなお話を、えあままからお伝えしていきたいと思います。
そもそも梅雨っていつからいつまで?
梅雨入りは、毎年気象庁のページから確認することができます。例年ですと、沖縄などは5月初旬から、その他は6月初旬から中旬くらいまでが梅雨入り、6月下旬から7月下旬くらいまでに梅雨明けとなります。
えあままの記憶だと、だいたい学校が夏休みになる直前くらいに、いつも梅雨明け宣言があった気がします。
日本でも北海道に梅雨がないということは有名な話ですが、世界中でも梅雨がある国は本当に少なくて、
韓国、北朝鮮、中国、台湾、ロシア沿海州の一部くらいです。
そう考えたら、梅雨の季節って、なんだか貴重なものに思えてきませんか?
日本ならではの情緒「梅雨」にまつわる季語やことば
そもそも「梅雨」という言葉はどこから来ているのか、ご存知ですか?
これには2つ説があります。
1つは「梅の実が熟す頃の雨だから」という説。もう1つは「湿気が多く黴(かび)が発生しやすいので『黴雨(ばいう)』と呼んだ」という説。後者はなんだかロマンがないですが・・・。
日本の特徴といってもよい「梅雨」の季節には、そのしっとりした季節感を表すたくさんの季語が存在します。
たとえば「長梅雨」「走り梅雨」「迎え梅雨」「送り梅雨」「戻り梅雨」。
そのほかにも「青梅雨」(陽の光をたっぷり浴びて青々とした葉っぱに降る雨の様子)、「梅雨の月」「梅雨の闇」など、「梅雨」という言葉がついただけで、なんだかしっとり感が出てくると思いませんか?
これぞ、日本人のもつ侘び寂びに通じる繊細な情緒を感じる言葉だなあという気がします。
この時期に、ちょっとしたお手紙を書くとき、「青梅雨の頃」などとさりげなく季語を入れてみたら、素敵ですね。えあままは、そんなお手紙もらったら、「おお、この人はなんて情緒のある人なんだろう!」って感激しちゃいます。
梅雨の時期と上手につきあいましょう
雨の日が多く、なかなか外にお出かけするのが億劫になる季節ではありますが、そんな時期だからこそ、ふだんできない読書や家の中の整理などをしてみるのもいいですね。
えあままも休みの日は弾丸のように外に飛び出していくことが多いのですが、雨の日などはさすがにあきらめて家で片付けものをしたりすることがあります。いやいややってたのに、やってみると、家の中がキレイになって、なんだか頭もクリアになった気がしたりします。これがまた実に気持ちいいんですよね。
学生のみなさんであれば、研究課題の本を読んだり、ノートの整理をしてみたり、有効に時間を過ごせそうですね。
もうひとつ、梅雨と上手につきあうために気をつけたいのは、健康管理。
6月の初めはまあまあ気温が高く、やっとそれに慣れてきたところで、湿気の多い雨の日が続くため、体内のサーモスタットがうまく働かず、体調を崩しやすくなりがちです。
毎日、こまめに気温だけではなく湿度のチェックもしながら、衣類の調節をしていくことが大切です。また、家にこもりがちになると、気持ちがどうしても沈みがちになるので、ちょっとした晴れ間を見つけて、外に出て気分転換をするというのも必要ですね。
湿気により、ダニやカビの繁殖でアトピーやアレルギーを持っている方は症状が悪化することもありますので、こまめに換気したり、汗をしっかり拭き取るなど、万全の対策をしておきましょう。
梅雨をたのしもう!
雨が降ると、えあままは、趣味のカメラを持って外に出かけるのも好きです。雨の雫をたっぷり貯めた花や葉っぱの美しさ、水たまりに映る空や街の風景、灰色の空と対象的な明るくきれいな色の傘・・・。
こんなふうに雨の日にしか見られない素敵な光景がそこに広がっているからです。
みなさんも、自分だけの梅雨の楽しみ方をぜひ今年は探してみてくださいね♪