大学生にぜひ見てほしい映画「イントゥ・ザ・ワイルド」

映画

17年5月10日

「大学生になったから映画見放題!でも何を見ればいいか…」というそこのあなたにぜひ見てほしい映画を紹介します! 「イントゥ・ザ・ワイルド」は2007年のアメリカ映画です。原作はジョン・クラカワーのノンフィクション小説「荒野へ」。本当の自由を目指して旅をする主人公クリスを演じるのはエミール・ハーシュです。

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主人公のクリスは、大学を優秀な成績で卒業したエリートで、その将来は明るいはずでした。 しかし、とある理由から卒業と同時に預金を全額寄付し、名前も自分が作ったオリジナルの名前に変え、所持金を燃やし、家族との連絡をすべて断ち切って旅に出ます。その旅というのは、ヒッチハイクと労働を繰り返してアメリカを転々とし、最終的にアラスカの山岳地帯の廃バスでサバイバル生活を送るというもの。

  クリスがアメリカを好き勝手に渡り歩き、様々な人と心を交わしては別れていく様子には「自分もこんな風に旅をして、いろいろな人と出会いたい!!」「自分も思うがままに生きてもいいのかもしれない!」と感じさせられます。そこのロードムービー的な部分だけでも一見の価値はありますが、この映画がただのロードムービーで終わらないのはクリスの思想を貫く姿勢と、その先に待つ運命があるからです。

パッケージにも書かれているので遠慮なくお伝えしますが、クリスは文明を偽善として切り捨てて「真の自由」を求めて自然と一体になって暮らす道を選びます。そしてその先に待つ自然の罠にかかり、命を落とすのです。彼が人と出会っては別れ、自分の思うがままに生きていく中で何を感じ何を考えるのか。自分はこの映画から思うままに生きる楽しさと厳しさ、そして行動することの大切さを学びました。

自由にはそれに伴う責任があり、自由が大きくなればなるほどに責任も重くなっていきます。「そんなの当たり前だろ」と思うでしょうが、この映画はそれを感覚を通してビシビシ伝えてくれます。死の間際のクリスを見ると、彼のしたことが正しかったのかには賛否があることでしょう。自由を追うことは良いことなのか…。しかし、行動を起こさなければクリスは新しい友人たちと出会うことも、自由を感じることも、その責任を負うことも、何一つできなかったのです。それは画面のこちら側の私たちも同じでしょう。

彼のように社会を捨てる必要はありません。初めてのアルバイトに応募してみたり、うんと遠くまで出かけてみたり、初めてやるスポーツに挑戦してみたり、小さな挑戦で出会いや楽しみ、苦しみに出会うことができ、それは大切なことなのです。この映画は小さいようで大きいことを教えてくれました。もちろん、クリスの行動に対する感想は人それぞれでしょう。そして、年月を経て再び見るたびに変わっていくでしょう。これから何にでもなれる大学生だからこそぜひ見て、考えてほしい、そんな映画です。

written by トラぱそ
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